Th09/Marisa's Endings

From Touhou Patch Center
Jump to navigation Jump to search

Marisa's ending

Gnome-colors-gtk-edit.svg end01.end.jdiff

8 まっとうな生き物を寄せ付けない魔法の森。

10 花のような気の利いた植物は無い。

12 外の人間の霊も、ここは本能的に避ける。

14 幻想郷中の花が咲き乱れても、森は相変わらずだった。

18魔理沙「そうか、この花は行き場を失った人間の霊が咲かせていた     のか……。

21    余り気分の良い物じゃないな」

23魔理沙「どうして、こんなに色々な花に憑依するんだ?

25    そうだなぁ、私だったら紫陽花にするがなぁ。

27    派手だし、数も多いし」

29魔理沙「ま、あいつらも、頑張って幽霊を彼岸に送るって     言ってたから暫くしたら元に戻るかな?

32    さ、花のことは放っておいてちょっくら遊びに行こうか」

35魔理沙「さ、泥棒に来たぜ」

38咲夜 「えらく堂々と来たわね。それに正面玄関から。

40    泥棒のくせに」

43魔理沙「もう嘘を吐くのは止めたんだ。

45    堂々と正面から泥棒に入れば嘘にはなるまい」

48咲夜 「嘘を吐くのと、泥棒に入るのとどっちが悪いのかしら」

51魔理沙「嘘を吐くと舌が何枚あっても足りないからな」

54咲夜 「困った泥棒ねぇ。

56    そんな事してる暇があったら、この花の異変について     でも調べてみたらどう?」

60魔理沙「ああ、花の事はもう良いんだ。

62    こんなの放っておけば元通りになるし、特に危険もない」

65咲夜 「珍しい事言うのね。

67    いつもだったら我先に、って感じなのに」

69咲夜 「まあ確かに、特に危険な異変だとは思わないけどね」

72魔理沙「むしろ、こういう時に花を愉しまないと損だぜ。

74    あるんだろ?」

77咲夜 「何がかしら?」

80魔理沙「竹の花のケーキだよ」

83咲夜 「ま、ふてぶてしい泥棒だこと。

85    今日はケーキじゃなくて、紫の桜餅よ」

88魔理沙「そうか、じゃあそれで良いぜ」

91 結局、まだ幻想郷中の花は咲いたままである。

93 ただ、ようやく外の世界からやってくる無縁の霊の量が落ち着き  を見せ始め、幻想郷の花も僅かではあるが元に戻り始めていた。

96 このまま行けば、夏が来る前には全て元通りになるだろう。

98 彼女は無理に異変を戻す事を止め、この異変を愉しむ事にした。

100 危険も無く、なんと言っても美しい異変を愉しまないと損だと  思ったのだ。というよりも――

103 自分にも嘘を吐く必要が無いと思ったのだ。

105 こんなに美しい幻想郷はもう見ることは出来ないだろう。

107 幻想郷の自然は、本来ここまで美しくなると言うことを知った。

109  Congratulations! Ending No.2