Th09/Reimu's Endings: Difference between revisions

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Revision as of 18:25, 3 April 2020

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Reimu's ending

8 人里離れた山奥にある桜の秘境。

10 春の博麗神社は、いつものように桜を咲かせていた。

12 結局、まだ幻想郷中の花は咲いたままである。

16霊夢「あー、何か掃いても掃いてもキリがないわ。

18   桜が咲くのは良いけど、花びらを散らさなければもっと良い    のにねぇ……」

21霊夢「それにしても、何となく肩の辺りが軽くなった気もする。

23   何かに取り憑かれてたのかしらね。

25   まさかねぇ、巫女なのに」

27霊夢「キリがないし、掃除は中断ね。

29   一人花見でも始めちゃおうっと」

33四季「こら!

35   貴方も仕事をサボってばかりじゃないの。

37   小町の事言えないわね」

39小町「自分はこんなにサボりませんて」

42霊夢「何言ってるのよ。こんなに桜が咲いてるんだから休憩しない    でどうするってのよ。

45   それに、あんたらも仕事はどうしたのよ。

47   まだ花は元に戻ってないわよ?」

50四季「桜が咲いてるんですもの。休憩よ。

52   それに、外の世界からやってくる幽霊の量は落ち着いたわ。

54   後は、溜まった幽霊も少しずつ正常に送れるでしょう。

56   小町さえサボらなければ」

58小町「だから、アレは仕事量が多すぎただけで、自分のペース    を守っていただけです」

61四季「あら小町じゃない。こんな所で何、油を売っているの?」

63小町「……四季様が休憩だって言ったのにー」

66霊夢「結局、何で急に幽霊が増えたのよ。

68   それに普通の霊じゃ無いでしょう?」

71小町「この幽霊は……

73   死んだ事に気付いていない霊や

75   未練を残したまま死んだ無縁の霊。

77   どうも外の世界で、大きな何かが起こったみたい」

80霊夢「そう。

82   外の世界のことは判らないけどこれだけの量の霊となると……

84   相当の数の人間がそれも全く予期せずに、亡くなったのね。

86   大地震か、大噴火か、大津波か……」

89四季「それとも戦争ね。

91   何にしても落ち着いてきたから、時間と共に幽霊も減って

93   花も元通りになるでしょう」

97霊夢「まぁ桜は、もう少しだけなら散らなくても良いけどね」

100四季「ところで、少しでも善行を心がけるようにしていますか?」

103霊夢「ん? ああ地獄にも行けないとか言われたから一応ね」

106四季「そう、普段からの心がけが大切なのです」

109霊夢「甘い物を控えるようにしたり、

111   お茶は出来るだけ出がらしは止めて、

113   煎餅は湿気ていたら炙ってから食べるようにしてるわ」

116小町「そんなもんだろうな。巫女の善行なんて」

118四季「まあ良いでしょう。

120   まずは、自分の行いの罪を認めることから始めるのです。

122   生き物は生きているだけで罪なのです。

124   後は、その罪とどう向き合っていくかが重要なのですよ」

126小町「死んだとき、もしその教えを忘れてたら……

128   四季様の手を煩わせる迄もなく、三途の川に叩き落とす    からそのつもりでいなさい」

131四季「あら小町じゃない。貴方、自分の仕事はどうしたの?    まだ桜は満開よ?」

135霊夢「そうね。何時になったら正常になるのかしら?」

138小町「あんまりだー」

141 三途の川の死神も地獄の閻魔様も、幻想郷の花を元に戻す事は出来  なかった。結局まだ幻想郷の花は咲いたままである。

144 だが、もう巫女は焦ったりしない。

146 異常に咲いた花は、幽霊が三途の川を渡る度に減っていく。

148 明るい性格の人間が咲かせた向日葵も、

150 寂しい性格の人間が咲かせた彼岸花も、

152 そして罪を犯した者が咲かせた紫の桜も……

154 夏が来る前には元に戻るだろう。

156 外の世界が正常に戻れば、無縁の幽霊の量も自然と減っていく。

158 外の人間が見た幻の彼岸は、幻想の此岸へと戻ろうとしていた。

160  Congratulations! Ending No.1

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