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#0@0 博麗神社。
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#0@1 幻想郷の外れにある神社である。
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#0@2 人間よりも妖怪が来る事の多い、通称「妖怪神社」だ。
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Misumaru
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#0@3 「……陰陽玉ですね」
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Reimu
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#0@4 「そう、私の陰陽玉って貴方が作ったって言ってたよね。
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#0@5 それって本当なの」
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Misumaru
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#0@6 「勿論ですよ。偉いでしょ」
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Reimu
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#0@7 「ま、まあ偉いのか何なのかはよく判らないけど」
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Misumaru
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#0@8 「私は玉造を生業とする神です。
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#0@9 陰陽玉だけでなく、主に勾玉を作っているんですよ」
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Reimu
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#0@10 「へー、退屈な仕事ね」
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Reimu
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#0@11 「でさ、本当に陰陽玉とアビリティカードの材料が同じなの?」
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Misumaru
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#0@12 「広い意味では、ですけどね。
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#0@13 伊弉諾物質で出来ていると言う意味では」
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Reimu
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#0@14 「伊弉諾物質……とは?」
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Misumaru
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#0@15 「神代の時代に意味を持っていた物質をそう呼ぶのです。
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#0@16 まだ物質が誰の所有物でも無かった時代の物です」
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Misumaru
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#0@17 「それらには物質自体に神に等しい力が宿っているのです。
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#0@18 今はマジックアイテムと呼んだ方が通りは良いですけどね」
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Reimu
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#0@19 「なるほど、それなら聞いた事がある」
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Misumaru
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#0@20 「殆どの物質は名前を付けられたり、
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#0@21 別の意味で上書きされて普通の物質になっていますが、
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#0@22 山の中にはまだまだ沢山眠っているようですね」
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Reimu
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#0@23 「山の中、そうだった!
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#0@24 そんな物質を掘って大丈夫なの?」
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Misumaru
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#0@25 「余り大丈夫とは言えませんね。
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#0@26 何を掘り起こしてしまうのか判りませんし」
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Reimu
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#0@27 「じゃあ、即刻やめてよね」
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Misumaru
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#0@28 「何か勘違いをしている様ですね。
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#0@29 虹龍洞で伊弉諾物質を掘り出しているのは私ではない」
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Reimu
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#0@30 「え?」
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Misumaru
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#0@31 「私は虹龍洞に危険がないか調査していたところです。
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#0@32 しいて言えば貴方と同じ目的ですよ。
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#0@33 出てきたのは龍珠くらいだったのが幸いでしたが」
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Reimu
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#0@34 「それならば良かったわ。
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#0@35 アビリティカードの能力も限定的で危険はなさそうだしねぇ」
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#0@36 アビリティカードに含まれている龍珠の量は少なく、
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#0@37 何らかの手段で魔力を補給しないと能力は持続しないようだった。
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#0@38 その手段とは市場の神の力が及ぶ範囲内での、正式な等価交換。
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#0@39 つまり、金銭が絡む売買である。
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#0@40 アビリティカードとは、大天狗の資金確保と、
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#0@41 市場の神の自身への信仰心のために作られた、
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#0@42 娯楽品だったのである。
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#0@43 Ending No.01 神々の遊び
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#0@44 Congratulation!
ノーコンティニュークリアおめでとう!
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