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#0@0 月虹市場。
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#0@1 ここは誰の物でも無い空。
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#0@2 今夜も月に珍しい虹が輝いていた。
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Chimata
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#0@3 「──ええ?
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#0@4 市場を開いて欲しい?」
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Sakuya
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#0@5 「そうです」
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Chimata
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#0@6 「ふふふ、勿論ですとも。
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#0@7 言われなくても開きますよ。その時が来れば。
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#0@8 でもどうして?」
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Sakuya
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#0@9 「うちの魔女様がアビリティカードの分析をした結果、
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#0@10 危険性の無いものだという結論に達しました。
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#0@11 ですので、もううちからは何も言いません」
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Chimata
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#0@12 「本当に? その分析は正しいのぉ?」
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Sakuya
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#0@13 「まあ、私は他人の軽い言葉より身内の研究を信じますが、
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#0@14 それとは、別の……問題というか、
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#0@15 まあ何かが発生しまして」
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Chimata
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#0@16 「ふんふん、何かな」
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Sakuya
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#0@17 「うちのお嬢様が研究結果に興味を持ちまして……、
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#0@18 その、貴方が開いた市という物が見たいと」
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Chimata
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#0@19 「そんなことでしたら、いつでもどうぞ!
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#0@20 ですけど?」
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Sakuya
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#0@21 「しかしそこでやんごとなき問題がありまして、
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#0@22 お嬢様は雨と晴れが極端に苦手でして……
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#0@23 虹が出るところに出て行くのはちょっと厳しいんです」
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Chimata
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#0@24 「雨と、晴れが苦手。そりゃあ生き辛いですねぇ」
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Sakuya
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#0@25 「そんなわけで、貴方にお願いというのは
紅魔館で市場を開いて欲しいのです。
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#0@26 屋内で」
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Chimata
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#0@27 「……
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#0@28 オッケーオッケー、そのくらい問題ない。
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#0@29 屋内だと虹はでないけど、虹以外の条件でも市場は開ける」
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Sakuya
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#0@30 「……と言いますと?」
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Chimata
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#0@31 「虹じゃなくても珍しい何かが起きていれば、市は開けるの。
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#0@32 隕石が落ちた、とか、火山が噴火した、とか……。
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#0@33 ま、貴方の家で珍しい事探ししましょうね」
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#0@34 数日後、壁と天井が虹色に塗られた紅魔館で市が開かれた。
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#0@35 極彩色の奇抜な建物見たさに、市には大勢の客が訪れた。
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#0@36 レミリアも市場が見られてご満悦だったようである。
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#0@37 また、その様子にパチュリーもご満悦だった。
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#0@38 何故なら、市場の神が市を開ける条件がよく判ったからだ。
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#0@39 Ending No.05 虹魔館
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#0@40 Congratulation!
ノーコンティニュークリアおめでとう!
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