Th075/Marisa's Ending

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Bad Ending 1 No.20

 

――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。

人間と妖怪、その他大勢も集まって盛大な宴会が行われていた。

最近は、このような宴会が三日置き位に行われていたのだ……

 

今回は何故か紅白の巫女の言いなりになっている魔理沙をつまみに、宴会は大いに盛り上がったのだった。

 

――ただ、幻想郷を包み込む妖気は一向に収まる気配は無く、それどころか宴会を繰り返す度にその濃度を増していたのだ。 だからといって何か起こった、という訳ではないが……。

 

もう一度、宴会を開催しよう。今度こそ犯人を見つけて見せる……

そう誓ったのかそうでもないのか、自分でもよく分からなかった。

Ending No.20 (Marisa Bad Ending)                 ―― Next Feast!

Bad Ending 2 No.12

 

――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。 一時は元に戻らないんじゃないかと思われた空も、すぐに正常を取り戻し、無事に夜になった。

 

結局、宴会は何事も無かったかのように無事開催された。

それに只でさえ賑やかな宴会に紫も参加することになった。

魔理沙は紫の持ってきた大吟醸を一人占めして非難囂々だったが、紫だけは何故か何も言わなかった。

 

――ただ、幻想郷の妖気は一向に収まる気配は無かったのだ。

むしろ、宴会の度にその濃度は増していく。 何故、誰も気にしないのかが不思議だった。

その理由を紫に聞いてみたところ、こう言ってのけたのだ。

 

紫「妖気?、別に危険は無いわ。

  これは、自然現象+2、よ」 魔理沙は、幻想郷の自然は豊かだと思った。

Ending No.12 (Marisa Bad Ending2)                 ―― Next Feast!

Good Ending No.4

 

――魔法の森にある霧雨邸。

森は夏の日差しを受け止め、高い湿度と引き換えに涼しい温度を提供する。花見からずっと続いていた宴会騒ぎも、段々と回数が減っていった。

宴会もこの位の回数が丁度良い、と、誰もが思っていたのである。

 

魔理沙「暇だな。     暇な時は何処に行くのが吉だって言ってたっけ?」

 

魔理沙「それにしても……

    鬼、ねぇ。ほんとに居たんだな。

    これはラッキーだったのか、大ラッキーだったのか」

 

魔理沙「薬の材料になるのか、それとも何か別の効果があるのか。     ちょっと判らんな。珍品だし」

 

魔理沙「香霖にでも聞いてみるか。

    ……『あー、こんなもの大した物でもないな。処分してやるよ。』     とか言って持っていきそうだな。あいつなら。

    いいや、暫らく自分で研究してみるか」

 

魔理沙の研究ノートに新しい項目が追加された。

鬼の項目である。

現在の鬼の事は一部の妖怪を除いて、殆ど知る者は居ない。

 

魔理沙「おお?鰯の頭を近づけると気化しようとするな。

    ふむ。これなら期待できるぜ。

    ちょっと待ってな。大豆を一袋買って来るから」

 

幻想郷に生きるものの寿命は、人間に比べはるかに長い。

その為、知識を誰かに伝える事も残す事も必要としないのである。 本の形になっているグリモワールは、知識を込めた本とは根本的に違い、

本そのものがマジックアイテムなのだ。

 

人間は、基本的に自分で調べるか、妖怪に訊かないと知識は増えない。

魔理沙は、人間が持つ鬼に対しての知識は、既にかなり低い物になっている事を思い知らされた。

Ending No.4 (Marisa Good Ending)                 ―― Congratulation!