Th075/Patchouli's Ending
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Bad Ending 1 No.24
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――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。 人間と妖怪、その他大勢も集まって盛大な宴会が行われていた。 最近は、このような宴会が三日置き位に行われていたのだ…… |
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今日は趣を変えて、組み木に日頃の鬱憤を込めた炎の魔法を放つ儀式。 キャンプファイヤーというものをする事になった。 いつもは、宴会でも余り積極的に動かないパチュリーの提案である。 そのお陰か、そうじゃないのか、宴会はいつも通り大いに盛り上がった。 |
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――ただ、幻想郷を包み込む妖気は一向に収まる気配は無く、それどころか宴会を繰り返す度にその濃度を増していたのだ。 だからといって何か起こった、という訳ではないが……。 |
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どうせ、またすぐに宴会を行うだろう。 何がここまで集まらせる動機になっていたのか誰にもわからなかった。 Ending No.24 (Patchouli Bad Ending) ―― Next Feast! |
Bad Ending 2 No.16
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――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。 一時は元に戻らないんじゃないかと思われた空も、すぐに正常を取り戻し、無事に夜になった。 |
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結局、宴会は何事も無かったかのように無事開催された。 それに只でさえ賑やかな宴会に紫も参加することになった。 紫は、色々と子供っぽい意地悪をしてまわっていたが、 それも別段おかしな事では無かった。 |
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――ただ、幻想郷の妖気は一向に収まる気配は無かったのだ。 むしろ、宴会の度にその濃度は増していく。 何故、誰も気にしないのかが不思議だった。 その理由を紫に聞いてみたところ、こう言ってのけたのだ。 |
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紫「こいつの事なんか気にしないで。 どうせ賑やかなのが好きなだけよ」 と、誰も居ない宙を指差して説明していた。 Ending No.16 (Patchouli Bad Ending2) ―― Next Feast! |
Good Ending No.8
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――魔法図書館。何年も日の光が当たらない暗い部屋である。 ここには夏も冬も、昼も夜も、余り変化と言うものが無い。 本を何年も保存しておくには、生を与える日光と外気は毒でしかない。 そう、まるで、この館にすむ主の様に。 |
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花見からずっと続いていた宴会騒ぎも、段々と回数が減っていった。 宴会もこの位の回数が丁度良い、と、誰もが思っていたのである。 |
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パチェ「…… 確かこんな感じね。 もっと資料があると良いんだけど……」 |
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魔道書は、基本的には大量生産される事は無い。 何故なら、これら全ての本は誰かの手書きだからである。 図書館の中には、当然パチュリーが書いた魔道書も少なくない。 魔道書は、こうやって手書きで少しずつ充実させていくのである |
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パチェ「この辺はこんな感じだったかな? あとは……実践には炒った大豆が必要、と」 |
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咲夜 「珈琲をお持ちしました」 パチェ「ああ、そこに置いといて」 咲夜 「あら、久しぶりに魔道書を作ってるのですね。 新しい魔法でも創るのですか?」 |
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パチェ「そうよ。完成したら貴方に試そうかしら」 咲夜 「それはちょっと……。 あ、珈琲は新しい豆が手に入ったので、 今日はそれを淹れてみました」 |
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パチェ「新しい豆?」 咲夜 「貴重な豆です」 パチェ「ふーん。貴重な香りがするのね」 咲夜 「ええ、素敵ですわね」 |
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パチェ「そうだ、咲夜、炒った大豆は無いかしら?」 咲夜 「大豆? それは貴重な豆ではないですわ」 パチェ「それはまぁ、ありきたりだけど」 咲夜 「ええ、あるとは思いますけど……珈琲に合うのかしら?」 |
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パチェ「炒った豆をね……歳の数だけ食べるのよ」 咲夜 「それは凄く多そうですね。絶対食べきれないと思いますけど…… お嬢様も呼びます?」 パチェ「それじゃ、ますます食べきれなくなるだけじゃない」 |
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パチュリーは、炒った大豆を使った新しい魔法を考えていた。 大量の豆を効率よく浴びせる弾幕。これなら鬼とはいえたまらないだろう。もう一度、あいつに会うのを楽しみにしていた。 |
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鬼の様に強力な力を持つ者には、何故か変な弱点があるものだ。 もしかしたら小さな弱点をさらけ出す事で、本当の弱点を隠しているのではないか、だから、強いのではないのか。そう思えてならない。 |
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この館の主も、同じ様に変な弱点を持っている。 だから、強いのだ。 Ending No.8 (Patchouli Good Ending) ―― Congratulation! |