Th075/Reimu's Ending

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Bad Ending 1 No.19

 

――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。

人間と妖怪、その他大勢も集まって盛大な宴会が行われていた。

最近は、このような宴会が三日置き位に行われていたのだ……

 

今回の宴会は、紅い悪魔が隠し芸の手品を見せた事もあり、いつも以上の盛り上がりを見せていた。 その手品は練習したてでちょっと拙かったが、みんな酔っ払っていたので、そんな細かい事は全く気にしなかった。

 

――ただ、幻想郷を包み込む妖気は一向に収まる気配は無く、それどころか宴会を繰り返す度にその濃度を増していたのだ。 だからといって何か起こった、という訳ではないが……。

 

まぁ、明日には魔理沙がきっとこう言うだろう。

魔理沙「霊夢、次は三日後だぜ」 何故そんなに急いで宴会をする必要があったのか、霊夢には判らなかった。

Ending No.19 (Reimu Bad Ending)                   ―― Next Feast!

Bad Ending 2 No.11

 

結局、夜は幻想郷のものになったかどうかは、定かではないが、

紫も宴会に参加することなった。 紫の登場により、いつも居ない様な者もちらほらと居る気がする。

いや、明らかに多いんだけど。

 

――ただ、幻想郷の妖気は一向に収まる気配は無かったのだ。

むしろ、宴会の度にその濃度は増していく。 何故、誰も気にしないのかが不思議だった。

その理由を紫に聞いてみたところ、こう言ってのけたのだ。

 

紫「妖気?、あぁ、この妖気自体があいつなのよね。

  昔からこういう奴だったし、気にするほどの事じゃないわ」 ……そんなもの吸って大丈夫なんだろうか。

Ending No.11 (Reimu Bad Ending2)                   ―― Next Feast!

Good Ending No.3

 

――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。

もうすっかり春の空気は流れ去り、風は夏の空気を循環させていた。 花見からずっと続いていた宴会騒ぎも、段々と回数が減っていった。

宴会もこの位の回数が丁度良い、と、誰もが思っていたのである。

 

霊夢「あー、暑いったらありゃしない。    この日差しの強さはおかしいわね。また何者かの仕業かしら」

 

  「って、妖怪や幽霊は日光に弱い奴も多いし、そんな訳無いか」

  「前よりは頻度は減ったけど、今晩、また宴会よねぇ」

  「これもあんたの仕業かしら?」

 

萃香「違うわよぉ。これはあの黒いのの自由意志でしょう?

   元々、みんな賑やかなのが好きなだけなのよ」

霊夢「喧しいのと、賑やかなのを一緒にされてもねぇ」

 

霊夢「大体、宴会の次の日に裏庭をみるとげんなりするのよ」

萃香「死体でも埋ってた?」 霊夢「散らかすだけ散らかして、それでみんな帰っちゃうから」

萃香「バラバラ死体ね。うーん、猟奇的」

 

霊夢「そうか。あんたが居るじゃない」

萃香「居るよ、さっきから」

霊夢「今夜からさぁ、宴会後のごみを集めといてよ」

 

萃香「そんな事……

   お安い御用よ。ねぇタダ酒呑めるんだもん」 霊夢「誰がタダって言ったのよ!」

萃香「ほら、早速誰か来たわ。そろそろ宴会の時間かしら?」

 

霊夢「それじゃぁ、よろしく頼むわよ」

萃香「あの黒いのがバラバラ死体になるから、萃めて戻せばいいのね。    楽勝よ」

霊夢「……それでも良いや」

 

岩を砕くと、幾つかの石が生まれる。

石を砕くと小石になり、さらに砕くと砂になる。

砂は、粒単体の事を示すわけではない。萃まって一つの砂になるのだ。

 

物は分散させ過ぎるとまた一つの物になる。

バラバラ死体も、究極までバラバラにすれば…… それはまた死体とは別の物になるのかも知れない。

Ending No.3 (Reimu Good Ending)                   ―― Congratulation!