Th075/Remilia's Ending

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Bad Ending 1 No.25

 

――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。

人間と妖怪、その他大勢も集まって盛大な宴会が行われていた。

最近は、このような宴会が三日置き位に行われていたのだ……

 

いつも通り、吸血鬼は我侭言いたい放題だった。

だが今日は何故か誰も文句を言う事は無く、みんな大人しく言いなりになっていた。

宴会はいつも通り大いに盛り上がった。

 

――ただ、幻想郷を包み込む妖気は一向に収まる気配は無く、それどころか宴会を繰り返す度にその濃度を増していたのだ。 だからといって何か起こった、という訳ではないが……。

 

どうせ、またすぐに宴会を行うだろう。

何がここまで集まらせる動機になっていたのか誰にもわからなかった。

Ending No.25 (Remilia Bad Ending)             ―― Next Feast!

Bad Ending 2 No.17

 

――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。 一時は元に戻らないんじゃないかと思われた空も、すぐに正常を取り戻し、無事に夜になった。

 

結局、宴会は何事も無かったかのように無事開催された。

それに只でさえ賑やかな宴会に紫も参加することになった。

紫は大人しくレミリアの言う事を聞いていて、なんとなく異様な感じもしたが、誰もその事に触れようともせず、宴会は無事終了した。

 

――ただ、幻想郷の妖気は一向に収まる気配は無かったのだ。

むしろ、宴会の度にその濃度は増していく。 何故、誰も気にしないのかが不思議だった。

その理由を紫に聞いてみたところ、こう言ってのけたのだ。

 

紫「宴会の主導権は、まだまだあんたが握りっぱなしなのね。

  私は大人しいから良いけど」 と一人ごちていた。

Ending No.17 (Remilia Bad Ending2)             ―― Next Feast!

Good Ending No.9

 

――悪魔の居る紅い館。紅魔館。

夜の風は、世界が浴びた昼間の毒を適度に流しさってくれる。 日光の毒を受けた世界は、夜、月の光で浄化される。

夜に生きる者達は、自分達が一番贅沢な生き方をしていると考えていた。

 

夏の夜は蚊の様な虫も多い。

だが、蚊も流石に吸血鬼を刺そうとはしなかった。 花見からずっと続いていた宴会騒ぎも、段々と回数が減っていった。

宴会もこの位の回数が丁度良い、と、誰もが思っていたのである。

 

レミィ「満月が凄く綺麗だわ。

    咲夜もたまには休んで、この月を楽しむ位の心の余裕を持って欲し

    いわね」

 

レミィ「仕様が無い、強制的に休ませるか。     咲夜ー。居るー?」

 

近くに居る事なんて判っているのだが、ちゃんと呼ばないと出てこない。

呼んでいない時は、見てない振りをしないと失礼に当たるからである。

メイドとは、便利な様で中々面倒な物だ。

 

そう言えば、あの鬼もそうだった。

最初から近くに居た事は判っていたのだが、手順を踏んでちゃんと呼ばないと出てこない。

世の中、面倒な事が多すぎる。

 

咲夜 「お呼びでしょうか?」

 

レミィ「何で呼んだのか判るわよね」

咲夜 「はい、紅茶です。     ちゃんと冷ましてありますから、そんなに熱くないですよ」

レミィ「判ってるじゃない」

 

咲夜 「判りますよ。いつも同じじゃないですか」

レミィ「今日は満月よ。いつもとはちょっと違う」

咲夜 「何言ってるんですか、満月にだって何度もなってますよ」

 

咲夜 「ですから、紅茶も満月用に用意したものです」 レミィ「……本当に判ってるじゃないか」

 

お茶とは、植物を煮出してそのエキスを取る物である。

お茶は植物の血液の様なものだ。 紅いお茶なんて尚更である。

だから、吸血鬼は紅茶を飲む。

 

レミィ「満月用って、いつものと何が違うのかしら?」

咲夜 「格が違いますよ」

レミィ「格ねぇ」

 

咲夜 「紅茶の要素で重要な物は、質、品、そして格です。

    質は最低限無ければいけません。     ……これは良い葉を選べばいいだけなんですが。

    品は後から付けられた由来や雰囲気による物です」

 

咲夜 「品を上げるには、お茶だけでなく、例えば茶器や飲む時間、雰囲気

    にも気を付けなければいけません。

    そして格は……葉や器だけでは中々生まれないのですよ」

 

レミィ「よく喋るわね。

    まぁ、それでその格は何から生まれるの?」 咲夜 「元々格の高い物をお茶に混ぜるのですよ」

レミィ「そんなんでいいの? というか何を混ぜたのかしらね」

 

咲夜 「格が違うのですよ」 レミィ「格ねぇ」

 

咲夜はいくつか勘違いをしている。 格が一番重要だと言ったが、咲夜の言った様な材料等では格は決まらない。

 

格は、その材料の謂れ、関係する物の質、で決まるのだ。

この場合、格の高い私が飲むのだから、この紅茶は最初から格が高い。

それに見合う質と品を用意してくれれば、紅茶は自ずと最高級品になる。

 

私にとって必要な物は質と品だけ。

あの鬼にはそれが、ちょいとばかし足りなかっただけなのだ。

Ending No.9 (Remilia Good Ending)             ―― Congratulation!