Th075/Suika's Scenario

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Versus Sakuya

Suika

あれー? もう見つかっちゃった?

Sakuya

漸く追い詰めたわ、貴方が犯人でしょう?

Sakuya

って、貴方は誰?

Suika

私は、あんたの事良く知っているわよ。 ずっと見てきたもの。

Suika

宴会ではいっつも調理と片付け役に徹してたわね。えらいえらい。

Suika

でも、誰もその事に気が付いていないわ。 誰もあんたに感謝はしていない。

Sakuya

みんなが盛り上がっている時に片付けをするのは、失礼だと思わない?

Sakuya

だから誰にも気が付かれないように片づけするの。

Sakuya

誰にも気を使わせない。 そう在るべきなのよ。

Sakuya

ところで、貴方は誰?

Suika

あんたの方から此処にやってきたんでしょ?

Sakuya

困った奴に連れてこられたのよ。

Suika

嘘。そろそろ調理と片付け役に飽きたんでしょう?

Sakuya defeated

Suika

人間風情が、我ら鬼に敵うと思うな。

Sakuya

鬼だって……? 我ら?

Suika

さあ、みんなが待ってるよ。 そろそろ戻りなさいな。

Sakuya

悔しいわ。

Suika

飯はまだか~ってね。

Versus Alice

Suika

あれー? まだ遊べると思ったんだけどなぁ。

Alice

貴方は誰よ。

Suika

全く、それを言うしか脳が無いの?

Alice

誰だか判らないんだから仕様が無いでしょ? ちなみに私は……。

Suika

おっと、あんたの事良く知っているわよ。 ずっと見てきたもの。

Suika

宴会ではいっつも人間ばっか相手にして話しているわね。人間に憧れてるのかしら?

Suika

それとも、自分より強い者には余り関わりたくないのかしら?

Suika

でも、その人間が一番怖い事に気が付いていない。不憫よねぇ。

Alice

だったら、私が一番勇気があるって事でしょう?

Alice

むしろ、あの人間達の方が妖怪みたいな行動をしているのよ。だからからかうの。

Alice

って、貴方は誰なの? 此処は何処なのよ。

Suika

それを言うしか能が無い。

Alice

気が付いたら貴方が目の前に居たんだから、仕様が無いでしょ?

Suika

嘘。そろそろ本当の孤独に気が付いたんでしょう?

Alice defeated

Suika

その程度の魔法で、我ら鬼に敵うと思うな。

Alice

強すぎる……。 それになんなのこの力。

Suika

もうそろそろ、いつもの宴会が始まるよ。

Alice

今日の所は…… 宴会に行かせてもらうわ。

Suika

あんたが居なくても宴会は始まると思うけどね。

Versus Youmu

Suika

あれー? また見つかっちゃった?

Youmu

一体、誰よ?

Suika

もううるさいわね~。

あんたらは二言目には誰?

何処?って。

Youmu

一言目だけど。 それに何処?とも聞いていない……

Youmu

って此処は何処~?

Suika

ほら二言目。あんたの事良く知っているんだから。ずっと見てきたもの。

Suika

宴会ではいっつもみんなにからかわれてたわよね。う~ん、可哀相に。

Suika

でも、あんたは宴会を行いながら、少しづつ私の事を探りに入れてたわね。

Suika

気に喰わないわ。

Youmu

お前の事だって?

Youmu

私は宴会をする度に濃くなっていた妖気の事が、 ちょっと不安だっただけ。

Youmu

……って、もしかしてお前が犯人なの?

Suika

でも素敵な事に、剣先は鋭くても、本人は鈍い。

Youmu

だって……幽々子さまも紫さまも、訳の判らない事しか言わないから……。

Suika

ああ、紫の言ってる事なんて信用しちゃ駄目よ。 存在自体がインチキなんだから。

Youmu defeated

Suika

紫より弱いじゃないの。お話にならないわ。

Youmu

剣の手ごたえがおかしい……?

Suika

その剣、鬼は初体験みたいね。

Youmu

鬼? 鬼って……。

Suika

もう宴会が始まるわよ。あんたが行かないと、あの巫女がからかわれの代役になりそうよ。

Versus Patchouli

Suika

も~。 見つかってばっかね!

Patchouli

誰……?何処から出てきたの?

Suika

私は伊吹の萃香! 最初からここに居たの!

Patchouli

……どうして最初からそんなにカリカリしてるの?

Suika

ここんところ、三日置き位に腹を立てるのが、日課だったからよ。

Suika

でも、私はあんたの事をよく知ってるよ。 ずっと見てきたもの

Suika

宴会ではいつも退屈そうにしてたわね。 口数も少なくて、存在自体も忘れられそうに。

Suika

でも、本当は一番楽しみにしてるんでしょ? 普段は余り出かけて無いから寂しいのよね。

Suika

今日、漸く私の元に来たのは、好奇心? それとも……

Suika

建前かしら?

Patchouli

うるさいわよ。貴方。

Patchouli

口数が多いのは相当イライラしている証拠。

Patchouli

腹を立てた方が勝負に負けるよ。

Suika

じゃあ、負けた方が腹を立ててた方って事ね。

Patchouli

そうね。

Suika

残念。私は結構イライラしてるんだ。

Patchouli defeated

Suika

そんなチンケな精霊で、我々鬼に敵うと思うな。

Patchouli

鬼……。

Suika

さあ、そろそろ宴会が始まるよ。 さっさと戻って大人しくしてなさい。

Patchouli

次に来る時までには鬼について調べてくるわ……

Suika

無駄無駄無駄ぁ!

資料なんて無いよ。

あんたの図書館に戻って愕然とするが良いわ。

Versus Marisa

Suika

も~そろそろ面倒になってきたなぁ。 ここら辺で負けようかなぁ。

Marisa enters

Marisa

誰だよお前。まさかこんなガキが犯人なのか? こんなのに勝っても自慢にすらならないぜ。

Suika

前言撤回。あんたには負けん。

Marisa

本気でかかって来てくれないと、こっちも面白くないんでね。

Suika

私はあんたの事をよく知ってるよ。 あんたは私に全く敵わない。

Suika

あんたは宴会でもそうでなくても賑やかだったね。一人の時はそんなでも無いのに。

Suika

でもそのお陰であんたは宴会の幹事役になったの。私の代わりにね。

Suika

あんたが声をかけた宴会なら、そんなに不自然じゃないから。

Marisa

あー?ふざけてるのか?

Marisa

宴会を開いたのは私の意志だぜ。 みんなを集めたのもその方が盛り上がるからだ。

Marisa

そこまで言うなら、お前も参加して良いぜ。 と言うか誰も拒むつもりは無い。

Suika

ほらその性格。 私の見込んだとおりね。

Marisa

でもその前に目の前の犯人を倒さんとな。

Suika

あんたには負けんよ。

Marisa defeated

Suika

ほら、お話にならないよ。

Marisa

仕様が無いなぁ。お前が参加するまで宴会は続けてやるから、いつでも勝手に来るがいいぜ。

Suika

そりゃ……宴会は続けるでしょうね。

Marisa

取り敢えず、この場は去る。幹事の私は、宴会に行かないと行けないからな。

Suika

今日も精一杯盛り上げて来てね~。

Versus Remilia

Suika

私が幻想郷に来てから、もう随分経つわ。 何回宴会すれば私の能力に気付くのかしら?

Suika

つか、いーかげん相手が弱すぎるよ。 ちょっと退屈に感じ始めてきたなぁ。

Remilia enters

Remilia

あー、お前か? 最近我が物顔で幻想郷を包み込んでいるのは。

Suika

あら、いらっしゃい。今週のゲストはあんたね。

Remilia

お前が何者なのか知らんが…… ここで勝手な真似は許さないよ。

Suika

私はあんたの事をよく知ってるよ。

Suika

宴会ではいつも我侭ばっかり言ってたわよね。 って、宴会じゃなくても我侭言ってたかな?

Suika

本当はずっと私の姿を気にしていた。 まぁ、かなり細かく分散していたけど……。

Suika

それでもあんたが動かなかったのは……

Remilia

何の事を言ってるんだい?

Suika

本当は別の……特に人間に気付かせたかった。

Remilia

当たり前だ。妖怪退治は人間の仕事なんだから。

Suika

でも、少し不安になってきたんでしょう?

Remilia

余りにもみんなが鈍いから痺れを切らしてただけ。

Suika

嘘。

Suika

余りにも相手が強大そうに見えたから。 人間に任せたら危ないと思ったから!

Remilia defeated

Suika

まだまだね。 あんたの力では我々鬼の足元にも及ばない。

Remilia

今回は、時間切れよ。 宴会に来た咲夜が呼ぶ声が聞こえたから。

Suika

そうね、もう宴会が始まるわ。 急いだ方が良いわよ~。

Remilia

あんたは次の機会に倒してやる。

Suika

素直ね~。そこだけは。

Versus Reimu

Reimu

あんたね!この妖霧を出していたのは!

Suika

そろそろ遊びはお終いにしようかな。

Reimu

何かいきなり弱気ね。 まぁ、あんたが犯人なんでしょ?

Suika

流石にこんなにみんな鈍いと思わなかったもん。

Suika

私は、みんなを萃(あつ)めて宴会をやらせてたの。あんたの言う妖霧は私本体。

Reimu

宴会? 宴会と妖霧に何の関係があるの?

Suika

ほらね。幾ら鬼が幻想郷を見捨ててから長い時間が経ったとしても……

Suika

本当に忘れ去られてるなんて。

Reimu

鬼?

鬼なんてもうとっくに居ないわよ。

そんな嘘で誤魔化しても駄目。

Suika

私が嘘!?

Suika

ふざけるな! 我ら鬼が人間に嘘を吐く筈が無い。嘘は人間しか吐かない!

Reimu

本当に?

Suika

いやまぁ、少しなら吐くかも。

Suika

でも、嘘が嫌いなのは嘘ではないよ。 あんたは、人を騙したりしない人間だよね。

Suika

私はあんた達の事をよく判ってるわ。 ずっと見てたもの。

Suika

あんたは宴会でもそれ以外でも…… 空気の様に正直で掴み所が無かった。

Suika

本当は何を考えてたのかしら?

Reimu

何も考えていないわよ。 嘘に何か嫌な思い出でもあるのかしら……。

Reimu

それはともかく、あんたはちょっと懲らしめないといけないわ。

Suika

良いわねぇ。正直者には勝ちを譲ってやっても良いかもしれない。

Suika

でもその前に、ここまで来たあんたに対し、 ちゃんと敬意を払わないといけないね。

Reimu

それはそれは。

Reimu

って、何か変な気分ね。

Suika

さぁ幻想郷から失われた鬼の力、萃める力――

Suika

その体に沁み込ませて、人間にこびり付いた太古の記憶から思い出すがいい!