Th075/Youmu's Ending
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Bad Ending 1 No.22
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――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。 人間と妖怪、その他大勢も集まって盛大な宴会が行われていた。 最近は、このような宴会が三日置き位に行われていたのだ…… |
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半分幽霊の庭師は、「剣が真実を~」と言いながら、剣を振り回して近寄り難い雰囲気を醸し出していたが…… 宴会はいつも通り大いに盛り上がった。 |
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――ただ、幻想郷を包み込む妖気は一向に収まる気配は無く、それどころか宴会を繰り返す度にその濃度を増していたのだ。 だからといって何か起こった、という訳ではないが……。 |
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どうせ、またすぐに宴会を行うだろう。 何がここまで集まらせる動機になっていたのか誰にもわからなかった。 Ending No.22 (Youmu Bad Ending) ―― Next Feast! |
Bad Ending 2 No.14
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――博麗神社。幻想郷の辺境に存在している神社である。 一時は元に戻らないんじゃないかと思われた空も、すぐに正常を取り戻し、無事に夜になった。 |
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結局、宴会は何事も無かったかのように無事開催された。 それに只でさえ賑やかな宴会に紫も参加することになった。 紫は、宴会でみんなが一つにまとまるように境界を操作していた。 そう、水と油を混ぜる様に。そして、宴会は大盛況のまま終了した。 |
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――ただ、幻想郷の妖気は一向に収まる気配は無かったのだ。 むしろ、宴会の度にその濃度は増していく。 何故、誰も気にしないのかが不思議だった。 その理由を紫に聞いてみたところ、こう言ってのけたのだ。 |
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紫「この妖気?これには何も境界が無いの。 物凄く純粋に全てが一つよ」 境界が無い純粋さは、紫には操作出来ないのだろうか。 Ending No.14 (Youmu Bad Ending2) ―― Next Feast! |
Good Ending No.6
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――空気の色が異なる世界、冥界。 夏の暑さを感じさせない色ではあるが、暑いものは暑い。 ただ、ここ冥界の夏と顕界の夏と、一つだけ異なる事があった。 |
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それは、蝉の姿は見えるのに、蝉の鳴き声が聞こえない事。 忙しない蝉の鳴き声は、まさに生の象徴なのである。 花見からずっと続いていた宴会騒ぎも、段々と回数が減っていった。 宴会もこの位の回数が丁度良い、と、誰もが思っていたのである。 |
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妖夢「今日は一段と暑いな。 このままだと、幽霊ものぼせちゃうかも知れない」 |
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幽霊の温度は低い。 その幽霊が生きた人間を通り抜けると、触れた部分が軽い凍傷を引き起こす事さえある。 |
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肝試しが夏に行われるのは、その幽霊の温度の低さにあやかろうとする人間の知恵である。 だが逆に、幽霊は暑さには余り強くない。本当に幽霊が恐ろしい者になるのは冬なのだ。その点でも、肝試しが夏に行われるのは良い。 |
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妖夢「それにしても、妖気は無事解決してよかった」 |
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幽々子「そう言えば、妖夢。この間の妖気、結局なんだったのかしら?」 妖夢 「あれは……やっぱり変な奴の仕業でしたよ」 幽々子「変な奴? 目的は何?」 |
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妖夢 「さぁ、それは……。 まぁ、奇人のする事なんて良く判らないですから」 幽々子「そう……あの妖気、普通の妖怪の仕業じゃないものね」 |
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妖夢 「幽々子さま? 何か知ってたんですか?」 幽々子「宴会の時に、いつも一人余分だったじゃないの。 その気と幻想郷を包んだ気は同じものだったし…… 居るだけで賑やかになる者ね」 |
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幽々子「だから私は、座敷童の仕業だと思ってたけど」 妖夢 「それはまた、豪快な座敷童ですね」 幽々子「違った?」 妖夢 「いや、妖怪では無かったですが……」 |
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座敷童なら、いなくなってしまえばそこは寂しくなる。 確かに、その妖気が無くなってから宴会の数は減ったので、座敷童だったのかもしれない。 ただ一つ異なる事は、宴会が減っても寂しくはならなかった事だった。 |
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剣は、まだお師匠様の言うようには真実を見せてくれない。 修行が足りないと思い知らされたのだ。 もし真実が見える様になったら……その時は私もきっとお師匠様の様に。 Ending No.6 (Youmu Good Ending) ―― Congratulation! |