Th09/Cirno's Endings

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Cirno's ending

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8 山奥にあるそんなに大きく無く名も無い池。

10 人の気配は一切無く、静かに静かに風が吹いていた。

12 何故か蓮の花だけが水を揺らし、透明度の高い水を濁らせていた。

16文  「今日は蛙を虐めないんですか?」

19チルノ「もう知ってるくせに~」

22文  「学習しましたね。

24    この池には大ガマが居るって事を」

27チルノ「一度喰われれば嫌でも覚えるわよ」

30文  「では今日は何でここに来たのですか?」

33チルノ「何となくね。ここは静かだし、

35    少し幽霊が飛んでいるだけで他には何にもないし」

38文  「感傷的になったとでも言うのでしょうか?

40    妖精のくせに」

44チルノ「妖精のくせにって何よ!

46    自分だって思うところはあるの!」

49文  「それはあるでしょうねぇ。

51    昨日の夕飯はなんだったっけ? とか」

54チルノ「うーん何だったっけ? ってそれは良いの。

56    これでも一応死について考えてみたりしてるんだから」

59文  「死、それはそれはまた珍しい事を言うのですね。

61    誰に何を吹き込まれたのかしら」

64チルノ「ここの池は静かだし、蓮の花が何だかこの世の物じゃない     雰囲気を見せるのよ。

67    だからここで考え事をしていたの。死について」

70文  「感傷的になるにはまだ早いわ。

72    だって、花はまだまだ咲き続いています。

74    今からそんなに感傷的だと、散るときは大変ですよ?

76    それこそ首を吊りたくなる位」

79チルノ「……そうね。

81    何時まで咲いてるか判らないし、楽しまないと損ね!

83    さ、蛙でも凍らせに行くわ!」

86文  (わくわく)

88 花が何時まで咲いているのか判らないのと同時に、妖精も何時まで  この世に居られるのか判らない。

91 花が思い思いに咲いているのならば、妖精も思い思いに楽しむのが  いいだろう。

94 自然の死とは一体なんなのか、彼女には今一つ理解できなかった。

96 それは、人間の自然破壊とは異なるもっと儚い響きを感じていた。

98 人間は死ぬと、負っている罪により、地獄や天界に行く場所を分け  られる。場合によっては輪廻転生もあり得るだろう。

101 自然はどうなのだろうか。転生するのならば何も問題はない。

103 だが、もし地獄に落とされたとしたら妖精はどうなるのだろう?

105 彼女は怖い想像をし、そこで考えるのを止めた。

107  Congratulations! Ending No.6