Th09/Medicine's Endings

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Medicine's ending

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8 普段人が入ることのない山奥に、突如として現れる鈴蘭の丘。

10 ここに咲く鈴蘭の花は、野生の鈴蘭より遙かに毒性が高い。

12 それは、ここに住み着く者の仕業だとされているが……

15メディ「コンパロ、コンパロ、毒よ集まれー」

18永琳 「何やってるのかしら?」

20メディ「毒を操る時の呪文よ」

23鈴仙 「一人の時もこんな感じなのかな……」

26永琳 「うむ。

28    確かにここの鈴蘭は凄いね。

30    こんな所に長時間いたら、     うっかり呪文でも使ってしまいそう……」

34鈴仙 「そうですよね。

36    余り長時間居ない方が良いかもしれません。

38    この人形は、毒を自在に操るのです」

41メディ「あら、今日は攻撃しないわ。

43    毒も少しだったら分けてあげる」

46永琳 「ふーん。

48    鈴仙が言ってた様な凶暴性は見られないけど?」

51鈴仙 「いや、騙されてはいけません。

53    この間は出会い頭毒を浴びせられたんですから」

55メディ「だから、今日は機嫌が良いの。

57    毒だって、言われれば二人を避けるようにしてもいいわ」

59鈴仙 「怪しい……」

62永琳 「何言ってるの鈴仙。

64    こんな可愛いお人形を疑うなんて……」

66永琳 「そりゃ毒を使ったり、自分で動いたりと怪しいのは     怪しいけど…… 中身は単純そうだしね」

69メディ「鈴蘭だけでなく、私の毒コレクションを分けても     いいわよ?」

72メディ「ベラドンナ、トリカブト、それにー彼岸花も」

75鈴仙 「師匠、この顔に騙されちゃ駄目です!

77    やっぱり怪しい!」

79 彼女は、人形解放を諦めたわけではない。

81 だが、まだその時ではないと思っただけだ。

83 もっと自分の味方を作る必要がある。その為には、まず鈴蘭の丘の  外の世界をよく知らないといけない。

86 ただ、味方を作るのは、毒薬を作るのとは異なり、相手が居る。

88 つまり、相手の心を掴む必要があるのだ。

90 彼女はまだその辺の社交術は勉強中である。だが、物や見た目だけ  では本当の味方は得られないと言うことは感づいていた。

93 一番重要なのは、相手の心の痛みを自分でも感じられる様になる事。

95 引きこもっているときには学びようのない事で、彼女は少し戸惑い  つつも、これから人前に出ていこうと思っている。

98  Congratulations! Ending No.12