Th105/Marisa's Endings

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 魔法の森@

 森は生物にとって有害な明るさを拒む。@

 だが、明るさなしでは森は生きてはいけないのだ。

 

 同時に雨もまた、生物にとって重要な天気であった。@

 彼女の周りだけ降っていた霧雨も、今は偶にしか降る事はない。@

 彼女は見事夏の暑さを取り戻す事に成功したのだ。

 

魔理沙「えーっと、図書館から持ってきた本は何処に纏めておいたかな」@

 魔理沙は、天界から戻ってくるとすぐに本格的な部屋の掃除を始めた。

 数年ぶりの掃除である。

 

魔理沙「あー暑い暑い。夏は暑い。     ま、片付ければ少しは風通しも良くなるかも知れないな」

 

 彼女は大地震が起きた時、物が多いと埋もれてしまうと思った。@  それで慌てて片付けを始めたのである。

 

魔理沙「地震が起きたら神社みたいに家が潰れるのかな。@     神社は壊滅していたしなぁ……」

 

魔理沙「ま、体さえ無事なら、地震など怖くもない。@

    例え住む処が壊れたって、

    いつでも建て直せるようにしておけばいいんだ」

 

魔理沙「……彼奴は言ってたしな。@     私を倒してもいつか来る大地震は避けられない、と」

 

魔理沙「結局彼奴は何だったんだ?@

    ただ遊びたくて異変を起こしたのか?@

    考えれば考えるほど腹が立つぜ」

 

 天子は比那名居の人は地震を鎮める力を持っているが、

 まだそれを使う時ではないと言った。@

 魔理沙は諦め、帰ってから地震に対する準備をした。

 

魔理沙「地震を鎮められるんならやってくれてもいいのにな。@     私じゃあんな変人を説得させる事は出来そうにないぜ」

 

魔理沙「ここは一つ、霊夢に任せるとして……@

    私は夏を満喫するとするか。@

    雨のない夏を」

 

 魔理沙はいつ来てもおかしくない大地震に備えて家を改築した。

 そもそも、この国に住む限り地震は覚悟しなければいけないのだ。

 もしかしたら、あの天人はそれを警告していたのかも知れない。

 

 この国の大地は生きている。  神々が大地を作った何億年もの昔のように。