Th135/Nitori's Endings

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博麗神社。

 

まだまだお祭り騒ぎが続いている。\.

決闘だけでは無く、屋台目当ての参拝客も

多いようだ。

 

河童の強い推しに負けた霊夢は、渋々神社

に河童の屋台を入れたのだが、\.

評判はそこまで悪くは無かった。

 

にとり「今日の売上はどうだ?」\. 妖精(売り子)「あ、ボチボチですねぇ」

 

にとり「もっと頑張らないと

    お前の取り分は無いぞ?」\.

妖精 「ひぃ」

 

にとり「宗教家同士の決闘に     飽きが見えて来ているのか?」

 

にとり「意外と私が出て闘うのも

    有りなのかもな。売上的にも」\.

妖精 「へい、いらっしゃい」

 

こころ「これでもない、これでもない」\.

にとり「おや、あんたは何時ぞやの」\.

こころ「あ、これはちょっと希望があるわ」

 

にとり「さすがお目が高い。

    それは他の仮面より高級でね」\.

こころ「これください」

 

妖精 「毎度!」\. こころ「ちょっとでも希望があれば……」

 

妖精 「にとりさん。

    この方を知っているんですか?\.

    うちの売上は殆どこの方なんですが」

 

にとり「そうだな、高名なお面コレクターだ。\.     失礼の無いように、ね」

 

こころは屋台で希望の面を探していた。\.

お面はヒーロー的な存在やアイドル的な物など、

子供達には希望の品とも言える物であった。

 

僅かでも希望を持ったこころと、お面が売れて ほくほくの河童の共存関係が始まった。

 

人間がどうなっても何もしない、出来ない。\.

祭り騒ぎも商売の種。\.

これが無宗教に拘る河童の生き方だった。