Th175/Flandre's Endings

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Ending A

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旧血の池地獄。

 

極悪人の体力、精神力共に削ぎ、挙げ句の果てに その極悪人すら取り込んでしまう呪われた施設だった。

 

旧地獄の中でも余りの気味悪さ、陰気さに次第に担当を 希望する鬼達も少なくなり、管理できなくなっていた。

 

血の池地獄は業火で燃やされ、隠蔽された。 そして地獄そのものが時には移転した時には

 

血の池地獄は忘却の彼方に消え去っていたのである。 いや、鬼すら厭う極悪さに、忘れた事にしていたのだ。

 

饕餮「中々腕は立つようだが、まだまだだな」

 

フラン「攻撃しても効いてる気がしない……」

 

饕餮「気が付いたか。

   私は全ての攻撃を吸収するぞ。

   私に戦いを挑むなど愚の骨頂だ」

 

フラン「なる程、これがあいつの言っていたことか。            お前は、私じゃ無いと倒せない、と」

 

饕餮「何だと?」

 

フラン「避けるなよー。            

    私は全てを破壊する破壊神だ!

    これを喰らって生き残った奴はいない!」

 

饕餮「クックック……。    面白い、それすら貪欲に喰らってやろう」

 

饕餮「どんな攻撃でも吸収してやる。    さあこい! 外すなよ!」

 

フラン「喰らえ!     スカーレットニヒリティ!」

 

フランドールの、全てを破壊するスペルカードが炸裂した。

 

饕餮を消し去った、かのように見えた。 しかし、姿は見えないが、何処からか饕餮の笑い声がする。

 

「クックック、驚いたよ。

 全てを破壊するというのははったりでは無さそうだ。

 こんな吸血鬼がいるんじゃ、地上は一筋縄ではいかんな」

 

そして、辺りは静寂に包まれた。 一応、石油を独り占めする饕餮を追い払うことは出来た様である。

 

これで、暫くは石油を制御する事が出来るかもしれない。

 

秘神の管理下で……。

Ending B

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博麗神社。

 

幻想郷の由緒正しき神社である。

 

石油の噴出は自然に減り、みんなの記憶から消え去ろうとしていた。

 

霊夢 「何だって? お前が?」

 

隠岐奈「もう饕餮は去った。         地上に平穏が訪れるだろう」

 

霊夢 「そう、まあそれなら良いんだけど。

    でも、どうやって追っ払ったの?

    あいつ、戦っても手応え無いし、手も足も出なかったわ」

 

隠岐奈「それはね……」

 

霊夢 「……えええ!?      フランドールが!?」

 

隠岐奈「そう、何でも吸収する饕餮には      何でも破壊できる彼女をぶつけるのが最適です」

 

霊夢 「どうやってあいつを引っ張り出したのよ」

 

隠岐奈「危険な能力故にいつも閉じ込められていて、     鬱憤が溜まっていたんでしょうね」

 

隠岐奈「自由に破壊していい奴があるって言ったら 

    すぐに食い付いてきたよ。

      おまけに、誰も倒せなかったって言ったら喜んじゃって……」

 

霊夢 「……あんた、人を使うのが上手そうね」

 

フランドールの活躍により饕餮は去り、石油の噴出は収まったようだ。

 

しかし、霊夢は疑問に思う。

 

饕餮の話によると、彼女は石油を独り占めしたいだけで、 噴出には関わっていなかったように見えた。

 

それに隠岐奈の話は、用意周到すぎて不自然なところがある。

 

石油噴出の原因を調べに行ったら饕餮に遭った。

 

そいつと戦っても倒せなかった事で、フランドールを引っ張り出した。

 

そして饕餮を追いやり、それと同時に石油噴出が止まった。

 

全てシナリオ通りという感じが否めなかった。

 

それもそのはず、石油噴出を仕掛けていたのは……

 

隠岐奈だった事を霊夢は知らなかったのだから。

Ending C

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博麗神社。

 

幻想郷の由緒正しき神社である。

 

霊夢「何でお前がここに居るのよー」

 

饕餮「クックック、そう嫌がるな。    改めて石油資源の分配話をしようと思ってな」

 

霊夢「え!? 分配?」

 

饕餮「地上の奴らなんて無視して    独り占めしようと思ってたんだが」

 

饕餮「あんなに強い奴がいるとは知らなかったんでね」

 

饕餮「協力関係にあった方が良さそうだ。    出来れば、同盟を組もうと思っている」

 

霊夢「同盟って、剛欲同盟とか言う奴?」

 

饕餮「クックック、勿論そうだ。    実現すれば、畜生界を牛耳れるだろう」

 

霊夢「はーあ。     地上のみんなは畜生界なんて興味ないわよ」

 

饕餮「ところで、あいつは何処にいる?     私の無限の胃袋をぶち破った、天晴れな吸血鬼は……」

 

紅魔館

 

豪華だが薄暗い洋館である。

 

隠岐奈「饕餮討伐お疲れ様」

 

フラン「手応えはあったわ。      完全に破壊したと思ったのに」

 

隠岐奈「いやいや、ちゃんと破壊出来てたよ。     だから、今地上にいる饕餮は別者だ」

 

フラン「え?」

 

隠岐奈「饕餮は貪欲の塊そのものなのです」

 

隠岐奈「貴方が倒したのは血の池地獄の悪意を吸収した個体」

 

隠岐奈「今は、地上の欲を吸収した話の出来る饕餮になっているよ」

 

隠岐奈「誰も出来なかった饕餮破壊を     貴方が成し遂げたお陰です」

 

フラン「ふーん、まあよく理解できないけど良いニュースね」

 

隠岐奈「ほほう」

 

フラン「また饕餮を見かけたら、全力で破壊しても罪にはならない     って事でしょ?」

 

隠岐奈「ふっふっふ、そうだね。

    そうしたくなったら、また私を呼んでくれ。

    さて、私は別の仕事があるのでこれで……」

 

饕餮尤魔は地上の人間、旧地獄の魔物達と話を付け、 血の池地獄の管理する一人になった。

 

地上側からは、摩多羅隠岐奈も共同管理者となった。

 

饕餮は後になって、地上で石油噴出が大きな問題に なっていたことを知った。

 

石油噴出は饕餮を地上の共通の敵にする為に 隠岐奈が仕組んだ偽の異変だったのだ。

 

そして全てが解決した後、堂々と石油を自分の管理下に置く という隠岐奈のシナリオに、みんな踊らされたのだ。

 

ただ、石油に纏わる絶望的な未来を知っている者からしたら、 隠岐奈の管理下に置かれて良かったと思うだろう。

 

彼女は、全てを隠してくれる秘神だからだ。 石油は再び、地の底へと隠されるのだろう。

 

饕餮という不穏分子を抱えつつ……。