Th175/Marisa's Scenario

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Stage 1

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「魔法の森の緋色茸」

Marisa

……なんだ、ただの水か

Marisa

あちこちから黒い水が 湧いてきたときは焦ったが

Marisa

この辺は黒い水に冒されていないようだ

Marisa

と言うことは森には原因が無さそう……

Marisa

おー、霊夢か どうした?

Reimu

黒い水の出所を調査しに 地下に行くことに決めたわ

Marisa

……やっぱりか お前ならそういうと思ったよ

Reimu

魔法の森に黒い水で塞がれていない 地下洞窟の入り口があるって聞いてね

Reimu

それが何処にあるのか あんたなら知っていると思って

Marisa

それならば、私が調べに行くと決めたところさ

Marisa

そうだ、勝った方が先に 調査に行くってのはどうだ?

Reimu

良い考えね 水びたしの場所で戦う事になるだろうし

Reimu

あんたなら練習に丁度良いわ

Marisa

こう見えても水の扱いには 慣れているんだ

Marisa

地下洞窟に行くのは私が先だ! 残念だったな!

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Marisa

よし勝った! もう覚悟を決めたぜ

Marisa

私が地底に降りて調査してくるぜ お前は地上で待ってな

Reimu

黒い水の正体が判らないし、 敵がいるかどうかも不明よ

Reimu

こういう時は徒労に終わることが 多いから気を付けてね

Stage 2

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「瘴気に満ちた密空間」

Marisa

この洞窟に入るのは初めてだが…… 思ったより広いな

Marisa

旧地獄まで続いているという 噂もあるが……本当かもしれん

Yamame

あいた!

Yamame

よし捕まえた! 今日の獲物は大きいぞー

Yamame

って、魔理沙!?

Marisa

何だ何だ!? 蜘蛛が棲んでるじゃないか

Marisa

洞窟だって、誰か掃除しないとな

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Yamame

水の扱い方 中々やるじゃん

Yamame

でも真水以外ならどうかな?

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Yamame

やっぱり強いー 捕獲失敗!

Marisa

土蜘蛛が棲み着いているということは やはり旧地獄まで繋がっているんだな

Yamame

知らなかったの?

Yamame

ここは旧地獄との通路としては 5番目くらいに大きいのよ

Marisa

え!? 5番目?

Marisa

そんなに旧地獄に 行ける道があるのか……

Stage 3

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「水没した最深歓楽街」

Marisa

臭いな……

Marisa

異変の匂いではないけど……

Marisa

この匂い、硫黄の匂いか?

Marisa

やっぱり温泉だ!

Marisa

何だか賑やかで楽しそうな場所だ!

Yuugi

この匂いは硫黄の匂いではないぞ 魔理沙殿

Marisa

おっと、勇儀か

Yuugi

地上の奴はよく勘違いするが 温泉の匂いは硫黄ではない

Marisa

そうなのか?

Yuugi

この匂いは怨霊の怨みの匂いだ

Yuugi

硫黄は無臭なんだよ 覚えておきな

Yuugi

ところで、何の用で来たんだ?

Marisa

実はこの匂いとは別の匂いのする 臭い黒い水の事なんだが……

Yuugi

……なる程、地上に湧き出ていると

Yuugi

ふっふっふ、その黒い水は ここらにはないが正体は判るぞ

Marisa

ほう

Yuugi

その水は旧地獄の中でも アンタッチャブルなゾーンにある

Yuugi

呪いに呪われた液体だ

Yuugi

使い方を間違えなければ 富をもたらすとも言うが……

Yuugi

それを手にする者には 必ず禍いが起こると言われている

Yuugi

人間の世界では何て言ったかな

Yuugi

石のあぶらと書いて…… 石油、と言ったような

Marisa

聞いた事があるな

Yuugi

ただ、何故地上に湧いているのかは 見当も付かんな

Marisa

そうか、邪魔したな 温泉に入っていきたいが……

Marisa

その石油を調査する方が先だ

Yuugi

ちょっと待ちな 石油の調査に行くのか?

Marisa

勿論そのつもりだ 温泉はその後だ!

Yuugi

やめておけ 市街地より深くまで潜るのは危険だ

Yuugi

お前の身だけではなく 旧地獄にとってもな!

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Yuugi

やるじゃないか

Yuugi

ここは最高の温泉街だ 大けが負わせたってすぐ治るだろう

Yuugi

いっちょ派手に ぶちかましてやろう!

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Yuugi

はあはあ 退く気は無いようだね……

Marisa

石油のことを教えてくれるんだから 本気で止める気なんて無いんだろ?

Yuugi

ふふふ

Yuugi

石油はここより 深い場所に眠っている

Yuugi

しかし、今現在そこに 向かう道はない

Marisa

え? なんだと?

Yuugi

何か不思議な力によって 道が塞がれているんだ

Yuugi

まあ諦めるんだな

Stage 4

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「機能停止した核融合炉」

Marisa

ここが……神奈子が管理する あの地下核融合炉、か?

Marisa

しかし寒いな…… ここは確か超高温だったと思うんだが

Marisa

しかも水没している 一体何が……

Minamitsu

どけどけーい! ボサッと突ったってるな!

Marisa

何だと! 危ないのはどっちだ!

Minamitsu

事態は一刻を争うんだ! 核融合炉の火が消えている時間は少ない!

Marisa

このやろう 謝ることも出来ないのか……

Marisa

慌てていれば何でも 許されると思うなよ!

Marisa

礼儀を教えてやる!

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Minamitsu

意外と水の扱いに慣れているね

Minamitsu

でも私ほどではあるまい

Minamitsu

時化 (しけ) だ! どんな船でも転覆させてやる!

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⧼win⧽

Minamitsu

はあはあ、ごめんなさい 私が悪うございました

Marisa

そうだ、最初から そのひと言で良かったんだ

Marisa

で、なんでお前が核融合炉に?

Minamitsu

それは……内緒です と言うかあんたも何で?

Marisa

私は石油……いや黒い水の調査で 地底の最深部に向かいたいんだ

Marisa

ここが最深部に繋がる 唯一の場所らしいからな

Minamitsu

ほう、やっぱりそうだったのですか

Minamitsu

ならば私がこれ以上 引き留める必要はないわね

Minamitsu

実は私も同じ調査で来てました

Marisa

さっきは、時間が無いって 言っていたが……

Minamitsu

最深部に行くには灼熱地獄を 抜けなければいけないのだけど

Minamitsu

それは熱すぎて不可能なの

Minamitsu

だから三途の川底に穴を開けて 核融合炉の火を消したんだ

Minamitsu

灼熱地獄が十分に冷えたら 最深部に潜れるから

Marisa

なる程、判った

Marisa

お前の方が十分準備していた事が 悔しいけど……

Marisa

有難く利用させて貰うぜ

Stage 5

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「地底の大瀑布」

Marisa

こ、これは水浸しにも程があるぞ

Marisa

これじゃあ、最下層に石油がある っていっても水没してるんじゃ

Marisa

……待てよ

Marisa

というか、黒い水が地上まで 湧いて出ているのは

Marisa

この大量の水の所為なんじゃないのか?

Kutaka

これはまた大きな仕事になりそうね

Kutaka

これじゃあ、三途の河ならぬ三途の滝ね

Marisa

む、お前は……確か

Kutaka

庭渡 (にわたり) 久侘歌 (くたか) です お久しぶりですね、魔理沙さん

Kutaka

もしかして、貴方の仕業ですか? 三途の川底に穴なんて空けて

Marisa

え? いや、これは違う……

Kutaka

三途の河はこの世とあの世を繋ぐ 唯一の境界です

Kutaka

これを利用して、地獄へと 行こうというのですか?

Kutaka

畜生界の出来事はカムフラージュだったの でしょうか?

Kutaka

なる程、やはり危険人物でしたねぇ そんな気がしてました

Kutaka

ここから立ち去って貰います!

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Kutaka

このまま落下し続けると大変です!

Kutaka

本気で追い返さないと!

Kutaka

見捨てられた最悪の地獄に 辿り着いてしまう前に!

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Kutaka

はあはあ 強い、強すぎる

Marisa

はあはあ、誤解だ

Marisa

この滝に関しては 私は何もやっていない

Kutaka

そうなんですか……

Kutaka

では何故こんな場所に?

Marisa

私はただ黒い水の出所を 突き止めようとしているだけだ

Kutaka

黒い水?

Marisa

地上が黒い水で汚染されて 大変な事になっているんだ

Marisa

地の底の底から湧いてきている という話だったんでね

Marisa

その原因を突き止めたいだけだ

Kutaka

なる程……黒い水に関しては よく判りませんが

Kutaka

悪意はないとお見受けしました

Kutaka

ただ、これより下にあるのは 地獄の悪意が込められた場所です

Kutaka

本物の地獄とも言えるような 救いのない場所ですよ

Kutaka

生半可な覚悟では行かない方が 身のためですよ

Marisa

なる程、気を付ける

Stage 6

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「この世で最も呪われた液体」

Marisa

滝ゾーンはもう終わったみたいだが……

Marisa

どこまで落ち続けるんだー!?

Marisa

こ、ここは……

Marisa

黒い水?

Marisa

辺り一面黒い水! ここは石油の海だ!

Yuuma

……一つ掘っては金のためー 二つ掘っては国のためー

Yuuma

三つ掘っては憎しみのため……

Yuuma

誰だ?

Yuuma

こんな所にいるなんて

Yuuma

お前、ただ者じゃないな

Yuuma

私と同類か? クックック

Marisa

こんな地の底にも 誰かいるなんて驚いたな

Yuuma

それはこっちの台詞だ

Yuuma

あ、その格好 お前、もしかして……

Yuuma

霧雨魔理沙だろ

Marisa

え? そんなに有名?

Yuuma

畜生界では部下のオオワシが お世話になったそうだな

Yuuma

私は剛欲同盟の長 饕餮 (とうてつ) 尤魔 (ゆうま)

Yuuma

勁牙組 (けいがぐみ) 驪駒 (くろこま) がお前のこと 気に入っていたぜ

Yuuma

あいつは単純で力馬鹿な奴を 好むからな

Yuuma

クックック

Marisa

もしかして、畜生界の奴か!?

Marisa

何故、こんな地の底に……

Yuuma

そうか、地上の人間も 石油に目を付けたか

Yuuma

素晴らしいよなぁ 燃料になるし、栄養豊富だし

Yuuma

何より、この世の何よりも 呪われているしね……

Yuuma

だがな、一歩遅かったなぁ

Yuuma

ここに埋蔵されている石油は 全て私のもんだ

Yuuma

石油に纏わる喜悦 (きえつ) も利便も 呪詛も憎悪も欲望も全て──

Yuuma

一滴残らず私のもんだ! 人間なんかにくれてやるもんか!