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8 ここは博麗神社、幻想郷の境にある神社である
結局、西行妖は開花はしたが、満開に到る事は無かった。
封印も解けることは無く、いつも通りの春を迎えたのだ。
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13 巫女は住み慣れた我が家に戻ってくると、神社の裏の様子を
見てみる事にした。
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17 そこには、長かった冬の様子はすでに無かった。
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21 霊夢 「やけにあっさり、雪が無くなったもんね。」
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23 霊夢 「ちょっと庭の掃除でもした方がいいのかしら」
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25 霊夢 「・・・春というか、ちょっと暑過ぎるような」
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28 ?? 「一冬分の春が一気に流れ出たからね」
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31 霊夢 「言ってる事おかしくない?」
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35 幽々子「それにしても、貧素な庭ですわね」
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38 霊夢 「五月蝿いなぁ、神社ってそういうもんだって」
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41 妖夢 「西行寺家の庭もこの位なら、楽でいいのに・・・」
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44 幽々子「この位じゃ、狭すぎて気が狂うわ」
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47 霊夢 「何しに来たのよ」
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50 幽々子「冥界の結界を修復するまで、境が曖昧ですから」
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53 妖夢 「ちょっと遊びに来ただけ」
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56 霊夢 「危ないから、さっさと境界は引きなおしておいてね」
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59 妖夢 「あんたが、破ったんだけどね」
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63 妖夢 「それにしても、ここの境は強固だ・・・」
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66 霊夢 「だからこそ、簡単にはあっちにもこっちにも来れないの。
あんたらも危険だから近寄らないようにね」
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70 霊夢 「というか、冥界の結界もこの位強固にしておきなさい」
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73 幽々子「あいつでも、これだけの結界は張れないかもしれないですわ」
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76 霊夢 「あいつって?」
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79 幽々子「今、冥界の結界の張り直しを依頼してるのよ」
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82 霊夢 「今、結界張られたら、あんたら帰れないんじゃない?」
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85 妖夢 「大丈夫、私達は結界の上を飛び越えて入るから」
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88 霊夢 「・・・弱い結界」
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91 幻想郷には多くの境界がある。
でも、殆どの境は、とても曖昧模糊としていた。
本当の境界は、ここ博麗神社だけなのかも知れない。
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95 ENDING No.5
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