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――紅魔館の地下にある図書館。@
地下は夏涼しく、冬暖かいと快適であった。@
また、日光が当ることもなく本の保存には最適である。
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美鈴 「……地震など起こさせない。@
これで幻想郷は守られたんだ!」
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パチェ「で?@
いつまで寝てるの? この馬鹿」
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咲夜 「私が気付いたときには既にお外で寝ていたので、@
もしかしたら何か敵の攻撃でも受けたのかと」
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パチェ「ふーん。@
あんまり外に置いておいたから熱射病か何かかな」
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咲夜 「では冷えた濡れタオルでも持ってきましょうか?」¥
パチェ「要らないよそんなもん。こいつも妖怪だし」
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美鈴 「……なんだと?@
お前が真の大ボスか? 太歳星君だというのか!」
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咲夜 「太歳星君って何なのでしょう?」
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パチェ「太歳星君……?@
うーん。さっきも誰かからその言葉を聞いたような」
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美鈴 「いいだろう。受けて立とう!@
もう私しか戦える人が居ないんだ」
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パチェ「ああ、そう言えばこいつから聞いたんだった。@
外で太歳星君を見たとかなんとか」
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咲夜 「もしかして、そいつの攻撃を受けて
目覚めないのだとか……」
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パチェ「ふん。どうだかね。@
余りに気張りすぎて疲れて寝ちゃったんじゃない?@
それに、仕事場にこんなものが落ちてたし」
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咲夜 「ああ、天狗の活劇漫画ですか?」¥
パチェ「これは悪の妖怪が、幻想郷の身近な人間に姿を変えて@
次々と襲ってくるという薄っぺらい内容なんだ」
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美鈴 「くそ!@
強すぎるー」
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パチェ「どうせ、これ見て敵と戦う夢で盛り上がってるんでしょ」¥
咲夜 「ふーん。良いですね、夢があって。@
ところで、天狗と言えば……@
新聞で河童のバザーの話聞きました?」
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パチェ「見た見た。@
非想天則とかいう巨大人形が話題だって」
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咲夜 「それをお嬢様と見てこようかと思ってるのですが@
パチュリー様もどうですか?」
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パチェ「勿論、行くつもりよ。@
貴重な品が他の人の手に渡る前に行かないと」
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咲夜 「では留守番をどうにかしないと……」
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