Th145/Ichirin's Endings

data/event/script/ed_ichirin.pl.jdiff

	――命蓮寺\. 人間の参拝客もチラホラ見えるが、基本は 妖怪の為のお寺である。
	\c[255,225,185]聖　「どうしたの？　ぼーっとしちゃって」\. \c[255,210,255]一輪「は、すみません。\. 　　　何だかここ数日記憶が曖昧で」
	\c[255,225,185]聖　「『オカルトボールを集めるぞ！』\. 　　　って息巻いてたじゃない。\. 　　　結局どうなったのかしら？」
	\c[255,210,255]一輪「オカルトボール……\. 　　　あれは確か」
	一輪は何かを思い出したようだ。\. どうやら全てのボールを手にしたあの後、\. 気を失ってしまい不思議な夢を見たのだ。
	圧倒的な熱量、\. 眩しすぎる夜、\. 目も眩む摩天楼。
	彼女はそこを飛んでいた。\. 絡みつくような大量な霊気は、 爽快さを感じさせる物では無かった。
	\c[255,210,255]一輪「そうだ、夢を見ていました。\. 　　　何か不思議な夢でした。\. 　　　悉皆自分を否定するような世界で……」
	\c[255,225,185]聖　「世界から拒絶されていたのかい？」\. \c[255,210,255]一輪「されてる……と思いました」
	\c[255,225,185]聖　「七つ集めたら覚れるって言ってたよね。\. 　　　お前には覚りは早かった。\. 　　　って事なのかもね」
	あの異世界が仏の世界だったのだろうか。\. だとしたらまだまだあちらの住人になれる 気はしない。
	それが覚りの境地だとしたら\. 一輪には一生覚れる気はしなかった。