The printable version is no longer supported and may have rendering errors. Please update your browser bookmarks and please use the default browser print function instead.
|
data/ed/ed_marisa.pl.jdiff
|
|
人間の里。
|
|
お祭り騒ぎは見られないが、皆黙々と仕事
をこなしている。\.
忙しそうだが、活気に溢れている様に見える。
|
|
魔理沙「この間までは、昼間から酒飲んで
騒いでいる奴ばっかだったのにな」
|
|
魔理沙「落ち着いて寂しくなったのか……\.
それとも堅実に生きるようになって
活気に満ちているのか」
|
|
魔理沙「何にしても宗教家では無い私には
何がどうなったのかよく判らんがな」
|
|
???「隣、いいかい?」\.
魔理沙「あー? 誰だ?」
|
|
魔理沙「……お前!\.
こんな所に……!」\.
勇儀 「観客が少ないな、今日は休戦かな?」
|
|
魔理沙「休戦?」\.
勇儀 「ああ、毎日見に来てたさ\.
地上で武闘会が行われているって」
|
|
魔理沙「ああ、見に来てたのか。\.
よく、里の人間が騒がなかったな」
|
|
勇儀 「お祭り騒ぎには人間も妖怪も関係無い\.
そうだろ?」\.
魔理沙「まあ……そうなんだが」
|
|
勇儀 「で、今日は闘いは無いのかい?\.
いやに静かだが……」
|
|
魔理沙「ああ、恐らくな。\.
平和になったんだよ」
|
|
こころのお面は感情そのもので出来ている。\.
そのお面の数は六十六。\.
その内、一つでも失われれば感情は暴走する。
|
|
暴走した感情は周りに伝播する。\.
留処なく感情が溢れ、いずれ尽きる。
|
|
絶望渦巻く人間の里は、希望の面が失われ\.
暴走した結果、感情が尽き始めた物だという。
|
|
あの日の後、こころは魔理沙が持っていた
希望で仮のお面を作った。
|
|
それにより感情はバランスが保てるようになった。\.
そして人間は未来に希望を感じ
まともに働く様になったようだ。
|
|
しかし魔理沙はこうも思う。\.
希望の無い世界の方が明るく楽しかったん
じゃないのか……と。
|
|
希望があると人間は冒険しなくなるんじゃ
ないのか……と
|