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Cirno's ending
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end05.end.jdiff
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8 山奥にあるそんなに大きく無く名も無い池。
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10 人の気配は一切無く、静かに静かに風が吹いていた。
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12 何故か蓮の花だけが水を揺らし、透明度の高い水を濁らせていた。
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16 文 「今日は蛙を虐めないんですか?」
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19 チルノ「もう知ってるくせに~」
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22 文 「学習しましたね。
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24 この池には大ガマが居るって事を」
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27 チルノ「一度喰われれば嫌でも覚えるわよ」
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30 文 「では今日は何でここに来たのですか?」
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33 チルノ「何となくね。ここは静かだし、
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35 少し幽霊が飛んでいるだけで他には何にもないし」
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38 文 「感傷的になったとでも言うのでしょうか?
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40 妖精のくせに」
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44 チルノ「妖精のくせにって何よ!
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46 自分だって思うところはあるの!」
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49 文 「それはあるでしょうねぇ。
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51 昨日の夕飯はなんだったっけ? とか」
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54 チルノ「うーん何だったっけ? ってそれは良いの。
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56 これでも一応死について考えてみたりしてるんだから」
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59 文 「死、それはそれはまた珍しい事を言うのですね。
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61 誰に何を吹き込まれたのかしら」
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64 チルノ「ここの池は静かだし、蓮の花が何だかこの世の物じゃない
雰囲気を見せるのよ。
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67 だからここで考え事をしていたの。死について」
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70 文 「感傷的になるにはまだ早いわ。
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72 だって、花はまだまだ咲き続いています。
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74 今からそんなに感傷的だと、散るときは大変ですよ?
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76 それこそ首を吊りたくなる位」
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79 チルノ「……そうね。
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81 何時まで咲いてるか判らないし、楽しまないと損ね!
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83 さ、蛙でも凍らせに行くわ!」
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86 文 (わくわく)
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88 花が何時まで咲いているのか判らないのと同時に、妖精も何時まで
この世に居られるのか判らない。
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91 花が思い思いに咲いているのならば、妖精も思い思いに楽しむのが
いいだろう。
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94 自然の死とは一体なんなのか、彼女には今一つ理解できなかった。
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96 それは、人間の自然破壊とは異なるもっと儚い響きを感じていた。
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98 人間は死ぬと、負っている罪により、地獄や天界に行く場所を分け
られる。場合によっては輪廻転生もあり得るだろう。
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101 自然はどうなのだろうか。転生するのならば何も問題はない。
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103 だが、もし地獄に落とされたとしたら妖精はどうなるのだろう?
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105 彼女は怖い想像をし、そこで考えるのを止めた。
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107 Congratulations! Ending No.6
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