Th175/Reimu's Endings
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data/event/script/ending/reimu.pl.jdiff
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石油の海。地底の底の底。 これより深淵にはもう生命の姿はないだろう。 |
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旧地獄の深奥に、石油の海を湛えていた。 |
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謎の液体、石油が持つ呪いの声だろうか。 何処からか不気味なうなり声が聞こえる気がする。 |
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饕餮「石油は不慣れのようだな」 |
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霊夢「いやもう、臭くて臭くて……、なんであんたは平気なのよ」 |
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饕餮「この匂いが人間を強欲にし、世界を焼き尽くす。 慣れてくると最高だぞ」 |
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霊夢「地上を石油で満たして、世界を焼き尽くす……。 それがお前の狙いね! そんな事させない!」 |
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饕餮「ん? 地上を石油で満たす? 何言ってるんだお前。誰がそんな勿体ない事するもんか」 |
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饕餮「ここの石油は全て私のもんだ。 一滴たりとも他の奴にくれてやるもんか」 |
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霊夢「え?」 |
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霊夢「あーれー」 |
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饕餮「ふん、人間はそのまま地上へ帰れ。 ここの石油は我々剛欲同盟の物だ」 |
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饕餮「だが、……ここの存在が地上の人間に知れているのは何故だ? こんな深い地下のことを知るすべなど無い筈」 |
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饕餮「もしかして石油が漏れ出ているのか? クックック……勿体ない、一滴も漏らしてなるものか」 |
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霊夢が、黒い濁流と獄炎の上昇気流に乗って追い出された先は、 地上の間欠泉センターだった。 |
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饕餮と対峙した後、少しだけ石油の噴出は少なくなった。 |
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一応、警告になったのかなぁ、と霊夢は思ったが、 それは大きな勘違いだったのである。 |